Android 内部ストレージから SD カードへデータ移動!XPERIA に標準搭載されていた File Commander が使いやすかった

以前の XPERIA にはエクスプローラーアプリとして File Commander が標準搭載されていました。
過去には ES ファイルエクスプローラー を使っていたこともありますが、機種変更時に差し替えた SD カード内のデータ移動が上手くいかず、データが破損した経験があるため、今では File Commander だけを使うようになりました。
「Android エクスプローラー おすすめ」と検索すると、かなりの確率で ES ファイルエクスプローラーを勧めるサイトが見つかりますが、僕はあまりおすすめしません。過去には Baidu サーバーとの通信が問題になった 経緯もあり、個人的には信用出来ないアプリです。
エクスプローラーアプリを使う目的
エクスプローラーとは、ファイル参照を便利にするアプリです。パソコンを操作するような感覚で、スマホ内のデータを参照できるようになります。
ストレージ間のデータ移動
僕自身が用途として使う頻度が高いのは、内部ストレージのデータを手動で SD カードへ移動するケースです。
標準のカメラアプリは保存先を SD カードへ指定することが出来ても、LINE 等のアプリで保存した画像データは内部ストレージに格納されるのが一般的です。そのようなデータを SD カードに移すのに役立つのが、エクスプローラーアプリです。
内部ストレージからの移行対象データ
画像や動画といったメディア系データはファイルサイズが大きくなりがちなので、内部ストレージの容量をパンパンにする要因になり得ます。
次のような内部ストレージに保存されるデータを SD カードに移動してあげれば、機種変更をしても同じように参照できるようになります。
- LINE・Twitter・Facebook 等の SNS で保存した画像ファイル
- Instagram へアップした編集済みファイル
- スクリーンショットの画像
- 標準外カメラで撮影した画像
- ダウンロードファイル
- ネットで購入した音楽ファイル
パソコンとの接続
Wi-Fi 接続をしていれば、USB ケーブルでスマホとパソコンをつながなくてもデータのやりとりが出来るようになります。
ここで紹介する File Commander を使って、パソコンと接続する詳しい手順を次のページで解説しています。こちらも是非、参考にしてください。

File Commander
アプリの開発元は Sony ではなくMobiSystems です。Android で Office データを開く時に利用する Office Suite を開発した会社です。
プリインストール(標準搭載)されるアプリは、ある程度の信用性が無いと採用されません。利用者の多い XPERIA で採用されていたのは、利用者側としても安心できます。
アプリのインストール
XPERIA であれば File Commander がプリインストールされていることがあります。機種によってはインストールされていないので、Google Play ストアから入手できます。
アプリからファイルを参照
それでは実際にアプリを立ち上げてみましょう。スッキリした見た目で、Windows の PC フォルダのイメージに近いですね。ここからストレージのディレクトリや画像一覧にアクセスすることが出来ます。
写真やビデオのメディア系メニューにアクセスすると、端末内全てのデータをかき集めて表示するので、描画に時間が掛かります。
内部ストレージにもアクセスしてみましょう。
SNS 系のファイルやスクリーンショットは、Picture フォルダ内に格納されています。アプリによっては DCIM フォルダに保存されます。
フォルダ名称の右側にある アイコンをタップすると、パソコンの右クリックで現れるようなサブメニューが表示されます。ここでフォルダ名の変更や削除、コピー・切り取りが行えます。
しかもメニューにある通り、フォルダ全体の ZIP 圧縮も可能です。
内部ストレージから SD カードへデータを移動する
では僕が File Commander を使って、どのようにデータを移動しているのか紹介しましょう。基本的にはパソコンと操作は同じです。
- 内部ストレージのファイルを [切り取り]
- SD カードの任意のフォルダに [貼り付け]
前述のサブメニューを表示しなくても、フォルダ長押しで選択モードになります。右上に [コピー] と [切り取り] のアイコンが表示されます。選択モードになると、他のフォルダをタップすれば追加選択状態になるので、複数フォルダ選択に便利なコマンドです。
移動対象のフォルダを切り取ったら、画面左上をタップしてファイルの移行先である SD カードへ移動します。
表示名は microSD カードに付けられた名前なので、環境によって異なります。左側のアイコンで判別できます。
SD カード上のデータの移行先はどのフォルダへ移しても問題ありません。分かりやすく内部ストレージと同じフォルダ構成にしてあげると、次回の移動時に迷うことも少なくなるのでおすすめです。
移動先のフォルダを開いたら、右上のアイコンで貼り付けられます。これで内部ストレージから SD カードへのデータ転送は完了です。
もし既に同じ名前のフォルダがある場合、フォルダを統合するかメッセージが表示されます。標準カメラで撮影した画像ファイルでなければ、基本的に統合してしまって構いません。
File Commander 利用時の注意事項
DCIM フォルダのデータ移行は気をつけること
スクリーンショットや、LINE の画像ファイルは一意のファイル名が振られます。そのため同一画像でない限り、名前が重複することはありません。
しかし標準カメラアプリで撮影したデータは [100ANDROID] のフォルダに対し、1から連番で割り当てられます。(デジカメと一緒です。)
スマホの初期設定では、標準カメラアプリでの保存先は内部ストレージが指定されています。何枚か撮影した後で保存先を SD カードへ変更した場合、元の写真を SD カードへ移動していなければ、SD カード側でまた1からファイル連番が振られます。
つまり、内部ストレージと SD カード上で同じファイル名の違う画像が存在する状態 になります。
このことを忘れて、うっかり DCIM フォルダを統合して上書きすると、ファイル名が重複している写真が消えてしまいます。上書きした写真は元に戻せないので、ファイルを移動する前にフォルダ名を変更するといった対応を行ってください。
例えば SD カード側へ移動して統合するのであれば、フォルダ名を [099ANDROID」のようにすると良いです。
5年以上使ってきた感想
広告が多すぎるので無料版は満足度は低い
この File Commander の残念な点は、とにかく広告が多く、評価のお願いの通知がうるさいところです。広告表示においては、バージョンが上がるたびに酷くなっているようにも思います。
仕事用に使っている端末は、早々に有料版を購入しました。アプリから有料版に変更すると年額制のサブスクリプション制度に切り替わりますが、公式サイトから永続ライセンスを購入することができます。
サブスクリプションの有料版は年額3,380円、永続ライセンスは $19.99 です。ファイルの移動や参照程度であれば、無償版でも十分に使えるアプリです。
おまけの情報ですが、僕自身が有料版アプリを購入する時は、基本的にお金は払いません。この Google アンケートモニター を導入すれば、時折やってくるアンケートに答えるだけで Google Play クレジットが手に入るので、そのポイントを利用していつも購入しています。

大きく稼ぐためのアプリではないものの、有料アプリの購入・アプリ内課金など、軽めの課金代わりにはなります。Google 純正アプリなので、信頼性は高いです。登録不要で簡単に使えるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
トータルでは満足
エクスプローラー系アプリは、どれを選んでも基本的に利便性は変わりません。直感的な分かりやすさの点で File Commander に分があったため今でも使っていますが、使いにくさを感じたらいつでも乗り換える気持ちはあります。
それでも不備が無ければ別のアプリをわざわざ探すのも手間なので、このまま使い続けるでしょう。これまで5年以上使っているので、自分の中でもある程度は満足できているのだと思います。
以上、Android のエクスプローラーアプリ File Commander の紹介でした。