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Android用おすすめマイクロSDカード!初心者にもわかる選び方を解説。ポイントは容量と転送速度

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AndroidおすすめmicroSDカード

Android のスマホやタブレットで、容量不足の警告が出てしまった。そんなときに容量を簡単に拡張できる、マイクロSDカード。

容量を拡張できれば、本体から簡単にデータを移すことができます。

では実際にマイクロSDカードを購入する場合、気を付けたほうが良いポイントが3つあります。まずはそれを抑えておきましょう!

  • 適切な容量を買う
  • 適切な速度を選ぶ
  • 無名ブランドを買わない(すぐ壊れる)

昨今は様々な機器にマイクロSDカードが使われるようになったので、容量が大きくて転送速度が速い製品が手軽に入手できるようになりました。

  • 容量が大きい → 不足するまで買い替えが不要
  • 転送速度が速い → 機種変更しても性能不足になりにくい

マイクロSDカードを紹介するサイトにはランキング形式のものが増えていますが、家電量販店でも売られていないような品質の怪しい無名ブランドも紛れています。10選や20選といった、そんな大量の中から選ぶ必要はありません。

ここでは何を買ったら良いかわからない人のために、どのマイクロSDカードを選べば良いのか、わかりやすく説明していきます。

目次

おすすめマイクロSDカード【4選】

スマホやタブレット用の SD カード、結局どれを買ったら良いのか?技術的な話はこのあと説明するので、手っ取り早く「これを買えば間違いない」おすすめの SD カードを最初に載せておきます。

製品各クラス・UHS最大転送速度容量リンク
Samsung EVO PlusSamsung EVO PlusV30, A2, UHS-I130MB/s128GB
256GB
SanDisk Extreme ProTranscendV30, A1, UHS-I100MB/s128GB
SanDisk Extreme ProKIOXIA Exceria PlusV30, UHS-I100MB/s128GB
SanDisk Extreme ProSanDisk UltraV30, UHS-I100MB/s128GB

マイクロSDカードの選び方

用途に合わせて容量を選ぼう!

用途別におすすめの容量を載せておきます。多くの場合、128GB もしくは 256GB あれば十分な容量です。

用途おすすめの容量
動画・写真撮影の機会が多い256GB 以上
動画は撮らないが写真はよく撮る128GB 以上
たまに写真を撮る128GB で十分
写真も動画も撮らないSDカード不要

日常を動画で撮影するのは若者世代に限らず、お年寄りも動画を撮る機会が増えています。動画はとても容量が大きいので、あっという間に容量がパンパンに。スマホの使い方によって必要な容量が変わるため、用途に合わせて容量を選ぶのが重要です。

値段から選ぶのはダメ!

ここで紹介したマイクロSDカードよりも、安い製品は存在します。しかし品質も価格相応。コスパが良いので紹介するために実際に使ってみたところ、初期不良率が高い製品とわかり掲載を止めた製品も存在します。

大切なデータが消えてしまっては元も子もありません。絶対に値段だけで判断しないでください。

性能の違いがあるので注意

SDカードの表面には、次のように性能を表すものが記述されています。

SDカードに記載された性能

ロゴ規格規格内容
UHSスピードクラス3ロゴUHSスピードクラスデータ転送速度の性能
バスインターフェース2ロゴバスインターフェースデータ書き込みの最高速度
ビデオスピードクラス30ロゴビデオスピードレート動画撮影時の性能
アプリケーションパフォーマンスクラス A1 ロゴアプリケーションパフォーマンスクラスアプリを動かすための性能

規格が多すぎて、どれで判断すれば良いのかわかりづらいですね。難しい話になってしまうので、このあたりを気にしなくても大丈夫な製品を紹介しているので安心してください!

もしどうしても性能重視で選ぶ必要がある場合、それぞれの定義が何を表すのか知っておいたほうが良いので簡単に触れておきます。(性能について良くわからなければ、飛ばして先へ進んでください)

必要な性能の製品を選ぼう

SDカードの性能で重視されるのは、データ転送速度です。そして様々な確度から、この速度に関するものが定義されています。

UHSスピードクラス
クラスロゴ最低保証レート
クラス 1UHSスピードクラス1ロゴ10 MB/秒
クラス 3UHSスピードクラス3ロゴ30 MB/秒

UHSスピードクラスは、データ転送速度の最低保障を定義します。規格は古いものなので、あとで紹介するビデオスピードクラスを参考にしたほうが分かりやすいです。なお、このページで紹介している製品は、全てクラス3です。

バスインターフェース
バスインターフェースロゴ最大転送速度
定義なし25 MB/秒
UHS-Ⅰバスインターフェース1ロゴ104 MB/秒
UHS-Ⅱバスインターフェース2ロゴ312 MB/秒
UHS-Ⅲバスインターフェース3ロゴ624 MB/秒

UHS スピードクラスは最低速度を定義したものでしたが、バスインターフェースは最高速度を定義したものになります。スマホやタブレットで使うなら UHS-Ⅰ で十分なので、あまり意識する必要はありません。

ビデオスピードクラスと対応表
最低保証レートビデオスピードクラス対応ビデオフォーマット
8K4KFHDHD
90MB/sビデオスピードクラス v90
60MB/sビデオスピードクラス v60
30MB/sビデオスピードクラス v30
10MB/sビデオスピードクラス v10
6MB/sビデオスピードクラス v6

UHS スピードクラスを細分化して、よりわかりやすく転送速度の動作保証を定義したのがビデオスピードクラスです。数値がそのまま転送速度を表しているため、とても分かりやすいのが特徴。どのようなフォーマットで撮影ができるのか、このクラスで判断できます。

現在の主流は 4K 動画が撮影できる V30 です。

アプリケーションパフォーマンスクラス
クラスランダムリード
最低処理速度
ランダムライト
最低処理速度
シーケンシャル
最低処理速度
アプリケーションパフォーマンスクラス A1 ロゴ1500 IOPS500 IOPS10 MB/秒
アプリケーションパフォーマンスクラス A2 ロゴ4000 IOPS2000 IOPS10 MB/秒

スマホやタブレットで SD カードにアプリデータを入れても、快適に利用できるように定義されたクラスです。数値を見てもあまりよくわからないと思うので、あまり気にしなくて大丈夫です。

なお比較的新しい規格なので、アプリケーションパフォーマンスクラスのロゴがない製品も存在します。

結局どれを選んだら良いのか?

規格や仕様について把握しても、結局どれが良いのかわからない。そんな人におすすめの microSD カードの仕様がこちらです。

おすすめの microSD カード性能
  • データ転送速度 …… 90MB/s 以上
  • データ容量 …… 128MB 以上
  • ビデオスピードクラス …… V30を選べばOK

このページで紹介している製品は、基本的にこの性能を満たしているので安心してください。それではおすすめのマイクロSDカードについて、詳しく紹介していきます。

Samsung Evo Plus【おすすめ】

NANDメモリー世界シェア1位のSamsung製です。Galaxy のスマホを作っているメーカーでもあり、小型のマイクロSDカードにも力を入れています。Androidとの組み合わせで使うなら間違いないのが、この EVO シリーズです。

とにかく万能の microSD カード。僕はスマホ用、デジカメ用、タブレットに Nintendo Switch と、あらゆる機器に利用しています。速度も速く、長年このシリーズを使っている経験から信頼度も高いです。

  • ビデオスピードクラス V30
  • バスインターフェース UHS-I
  • UHS スピードクラス 3
  • アプリケーションパフォーマンスクラス A2
  • 最大転送速度 ……… 130 MB/秒
  • 保証期間10年

楽天で購入する場合は、メーカー保証がきちんと受けられる国内正規品であることを確認してください。海外リテール品は保証対象外です。

僕は動画を撮影する機会は少なく、日々写真を撮影する機会が多いので、128GB モデルをメインに利用。コストパフォーマンスは抜群に良いです!

SAMSUNG EVO Plus 128GB 2021年モデル

動画撮影なら EVO Plus 256GB 以上が最適

もし動画をたくさん撮るのであれば、256GB モデルがおすすめ。容量が大きくなっても、性能は 128GB モデルと同じです。

ここまで処理速度の性能が良い SD カードはなかなかないので、この価格は本当に破格です。

Transcend

Transcend は総合的にに Samsung の次点。性能は EVO シリーズより劣るものの、価格の安さが魅力。古くからSDカードを製造している台湾の老舗メーカー。日本での販売歴も長く、安心して使えます。

  • ビデオスピードクラス V30
  • バスインターフェース UHS-I
  • UHS スピードクラス 3
  • アプリケーションパフォーマンスクラス A2
  • 最大転送速度 ……… 100 MB/秒
  • 保証期間5年

Samsung EVO Plus と同様にコストフォーマンスが高い製品です。書込み速度は実測値で EVO Plus よりは少し劣ります。それでも十分速いと言えるレベル。

Samsung と Transcend、実用上の性能はあまり変わらないので、どちらか迷うなら安く買えるほうを選んで大丈夫です。

なお 256GB モデルでも、稀に安く購入できるので要チェック。

ちょっと注意が必要なキオクシア(旧:東芝メモリ)

日本のメーカーを選びたいなら、(旧)東芝メモリことキオクシアが選択肢に入ります。

  • ビデオスピードクラス V30
  • バスインターフェース UHS-I
  • UHS スピードクラス 3
  • 最大読込速度 ……… 100 MB/秒
  • 最大書込速度 ……… 85 MB/秒
  • 保証期間5年(国内正規品のみ)

ただし Amazon や楽天では、「国内正規品」と「並行輸入品」が入り混じっていることが多く、並行輸入品は日本に向けた商品ではないため、低価格で販売されている反面、国内サポートが受けらないデメリットがあります。

キオクシアの国内正規品は、Samsung や Transcend と性能が変わらないにも関わらず、圧倒的に高額で販売されています。コストを考えると、Samsung で十分です。

圧倒的シェアの SanDisk Ultra

ブランドとして根強い人気があるものの、Samsung と同等の価格帯で買うなら並行輸入品になります。とりあえず信頼の SanDisk として購入するユーザーが多い商品。

  • ビデオスピードクラス V30
  • バスインターフェース UHS-I
  • UHS スピードクラス 1
  • アプリケーションパフォーマンスクラス A1
  • 最大転送速度 ………… 100 MB/秒
  • 保証期間10年(国内正規品のみ)

しかし並行輸入品はサポートが貧弱で保証期間がないに等しいから、信用できる人しか買ってはいけません。

並行輸入品は保証だけでなく、国内サポートがありません。

そして保証がしっかりした国内正規品を買おうとすると、一気に価格が上昇します。以下参考リンクを載せておきます。

【まとめ】迷ったら EVO PLUS

最後に改めて紹介したマイクロSDカードの一覧を載せておきます。

製品各クラス・UHS最大転送速度容量リンク
Samsung EVO PlusSamsung EVO PlusV30, A2, UHS-I130MB/s128GB
256GB
SanDisk Extreme ProTranscendV30, A1, UHS-I100MB/s128GB
SanDisk Extreme ProKIOXIA Exceria PlusV30, UHS-I100MB/s128GB
SanDisk Extreme ProSanDisk UltraV30, UHS-I100MB/s128GB

ここまで読んでまだ迷っているなら、Amazon のレビューなども参考にすると良いです。

僕のお気に入りでもある Samsung の EVO シリーズは、圧倒的なレビュー件数で安定の ★4.5 を維持しています。万人がおすすめする No.1 の製品だと言っても過言ではありません。

迷ったら Samsung で OK です。

また参考として、Amazon と楽天の売れ筋ランキングも掲載しておきます。国内サポートの無い、並行輸入品がランクインしている点は気をつけてください。ちなみに SanDisk は Amazon では人気が高いですが、僕は EVO シリーズのほうが好きです。

以上、Android 用おすすめの SD カードの紹介でした。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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