初心者におすすめのモバイルバッテリーと正しい選び方!自分のスマートフォンに適したバッテリーを購入すること
アラームで1日が始まり、LINE や Twitter といった SNS から、ナビや乗換案内のような便利ツール、そして電子マネーにカメラにゲーム。TikTok に YouTube と1日中スマホを操作していると、バッテリー残量がいくらあっても足りません。
容量が少なくなると、帰宅するまでバッテリーが持つか不安になることもしばしば。そんな不安を解消してくれるアイテムの1つがモバイルバッテリーです。
今回はモバイルバッテリー初心者に向けて、どのように選んだらいいのか、そして自分のスマホに適したモバイルバッテリーがどれなのかを紹介していきます。最新のモバイルバッテリーは重量も軽くなり、携帯性も抜群になって選択の幅が広がっています。
- 自分のスマホのバッテリー容量を認識しておこう
- 実際に使える容量は表示値の70%くらい
- iPhone のバッテリー容量一覧
- 急速充電について理解しておこう
- 高速充電可能なアダプター
- 時代は USB-C になりつつある
- モバイルバッテリーの入出力の値に注目する
- 急速充電に対応したケーブルを選ぶ
- おすすめの軽量モバイルバッテリー
- Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
- CIO SMARTCOBY Pro 30W
- MOTTERU モバイルバッテリー 10,000mAh
- Anker 622 Magnetic Battery 5000mAh
- Anker PowerCore III 5000
- プラグ付きモバイルバッテリーは価格が高いけど便利
- Anker 521 Power Bank PowerCore Fusion
- 持ち運びに適したモデルは 200g 以下
- 【参考】Amazon と楽天のモバイルバッテリー人気ランキング
自分のスマホのバッテリー容量を認識しておこう
まず参考値として、自分の持っているスマートフォンのバッテリーの容量を知っておくと便利です。例えば 10,000mAh のモバイルバッテリーがあれば、何回充電できるか把握できます。
モバイルバッテリーは容量が大きければそれだけ重くなるため、一概に大容量が望ましいわけではありません。そして軽さを求めるあまりバッテリー容量が少なすぎると、満足できる充電量にならないケースもあります。
実際に使える容量は表示値の70%くらい
モバイルバッテリーの容量が 10,000mAh の場合、10,000mAh 分の充電ができるわけではありません。これは勘違いしやすいポイントです。スマホなどを充電するために電圧変換することで、3割くらいロスしてしまいます。容量は 10,000mAh でも、バッテリーを充電する能力は実質 7,000mAh くらいしかないということです。
10,000mAh あれば 3,000mAh のバッテリー容量を持つスマートフォンを3回フル充電できそうですが、実際は2回ちょっと。このあたりの細かい説明は次の記事に掲載しているので、参考にしてください。
iPhone のバッテリー容量一覧
電圧の変換ロスを考慮すると、各種スマートフォンのバッテリー容量に対して、フル充電するために必要なモバイルバッテリーの容量は次の通りになります。
機種 | バッテリー容量 | フル充電に必要な容量 |
---|---|---|
iPhone 14 | 3,279mAh | 4,683mAh |
iPhone 14 Plus | 4,325mAh | 6,179mAh |
iPhone 14 Pro | 3,200mAh | 4,576mAh |
iPhone 14 Pro Max | 4,323mAh | 6,178mAh |
iPhone SE 3(第3世代,2022) | 2,018mAh | 2,882mAh |
iPhone 13 | 3,227mAh | 4,610mAh |
iPhone 13 Pro | 3,095mAh | 4,421mAh |
iPhone 13 Pro Max | 4,352mAh | 6,215mAh |
iPhone 13 mini | 2,406mAh | 3,439mAh |
iPhone 12 | 2,815mAh | 4,023mAh |
iPhone 12 Pro | 2,815mAh | 4,023mAh |
iPhone 12 Pro Max | 3,687mAh | 5,271mAh |
iPhone 12 mini | 2,227mAh | 3,181mAh |
iPhone SE(第2世代) | 1,812mAh | 2,592mAh |
iPhone 11 | 3,110 mAh | 4,443 mAh |
iPhone 11 Pro | 3,046 mAh | 4,352 mAh |
iPhone 11 Pro Max | 3,969 mAh | 5,670 mAh |
iPhone XS | 2,659mAh | 3,798mAh |
iPhone XS Max | 3,179mAh | 4,542mAh |
iPhone XR | 2,942mAh | 4,203mAh |
iPhone X | 2,716mAh | 3,880mAh |
iPhone 8 | 1,821mAh | 2,602mAh |
iPhone 8 Plus | 2,691mAh | 3,844mAh |
概算で1.5倍くらいすれば、必要な容量が求められます。
自分のスマホの容量が分からない方は、概ね 3,000mAh 程度と考えて、フル充電に必要な容量を 4,200mAh として考えておけば大半の機種がカバーできます。
急速充電について理解しておこう
一般的な充電用アダプターは出力が 5.0V / 1.0A です。このアンペア数やボルト数が大きくなると充電速度が向上します。日常においてバッテリーがなくなった時には、出来る限り短い時間で充電を済ませたいですよね。外出先で電源がとれるのであれば、急速充電に対応したアダプターを利用するれば、より高速に充電が行えます。
高速充電可能なアダプター
このアダプターは各ポート 5.0V / 2.4A なので、一般的なアダプターより2倍近く速く充電できます。他にも急速充電に対応している機器は、概ね 2.0A ~ 3.0A 出力できる性能を持っています。
時代は USB-C になりつつある
昨今は USB-C の形状を持つ機器も増えてきました。充電速度を重視するなら両端が USB-C のケーブルを使い、アダプターも USB-C に対応しているものが最も高速で充電できます。スマホやタブレットを充電する程度なら GaN 素材を採用した最新のアダプターがコンパクトで持ち運びも楽でおすすめ。
僕は複数台の機器を充電しているため、このように USB の数が多いアダプターを使っています。これがあれば旅行中もアダプター1つですべての機器が充電できます。
モバイルバッテリーの入出力の値に注目する
モバイルバッテリーの仕様には、入力・出力がそれぞれ記述されています。
- 入力: バッテリー自身を充電するときの電力量
- 出力: スマホへ充電する時の電力量
入力の値が小さい (1.0A) と、バッテリー本体の充電に時間が掛かってしまいます。最近のバッテリーは 2.0A の製品が中心になっていますが、格安で売られているモバイルバッテリーは本体の充電性能が弱いことがあるので注意してください。
入力値が大きいと、モバイルバッテリー自体の充電速度が速くなる!
急速充電に対応したケーブルを選ぶ
急速充電を行うには、相応のアンペア数に耐えられるケーブルが必要になります。と言っても、激安の名も知らないメーカーの商品でなければ、スマホであれば問題なく充電できます。実際に僕が使ってるケーブルを載せておくので、どれがいいのかわからなければこちらから選んでください。
ここで紹介するケーブルは、ケーブルがナイロンで覆われた耐久性の高いモデルです。雑に持ち歩いても断線しにくいのが特徴です。
まずはマイクロ USB ケーブル。充電用としておすすめしているケーブルがこちら。
iPhone のライトニング端子に対応したケーブルがこちら。片側が USB-C のタイプと USB-A のタイプがあるので間違えないように。
そして最後に USB-C ケーブル。こちらも USB-A と USB-C のモデルがあるので気をつけてください。
最大出力100W
長さ0.9m、1.8m
そしてようやく、モバイルバッテリーの紹介です。
おすすめの軽量モバイルバッテリー
以下紹介するのは、品質の高い製品を中心としています。安価なバッテリーは変換ロスが大きかったり、1年程度で本体が膨張してしまうなど故障しやすいデメリットもあります。またリチウムイオン電池は処分するのが大変なので、明らかに怪しい激安品は買わないように気をつけることも大切です。
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
サイズ約 107 x 52 x 27 mm
重さ194g
USB-C出力5V = 3A / 9V = 2.78A
USB-A出力5V = 3A / 9V = 2A / 12V = 1.5A
最大出力25W (USB-C単体)
サイズがコンパクトで、重さは 200g を切った 10,000mAh のモバイルバッテリー。USB-C 充電にも対応しているので、これを買っておけば間違いない製品です。普段から携帯するなら、小ささ・軽さを意識して製品を選ぶと良いです。
Anker のモバイルバッテリーは、製品保証期間が18ヶ月もあるので安心です。期間中に不具合が生じた場合は、Anker のカスタマーサポートへ連絡すれば、きちんと対処してくれます。なお Amazon や楽天で買う場合は、公式ショップである AnkerDirect 経由で購入するのが条件なのでご注意ください。
CIO SMARTCOBY Pro 30W
容量10,000mAh
サイズ約 77 x 56 x 26 mm
重さ183g
USB-C出力5V-3A / 9V-3A / 12V-2.5A / 3.3-6V-3A / 3.3-11V-2.7A
USB-A出力4.5-5V-5A / 9V-3A / 12V-2.5A
最大出力USB-C 単体で 30W
Anker よりも縦が一回り小さい CIO のモバイルバッテリー。新鋭の日本の企業で、ここ数年で一気に人気が出てきています。小型ながらもバッテリー残量を数値で表示する機能を備えています。モバイルバッテリーとしての使い勝手はとても良いです。
30W の出力もあるので、機種によってはノートパソコンなども充電が可能です。
MOTTERU モバイルバッテリー 10,000mAh
容量10,000mAh
サイズ約 78 × 25 × 58 mm
重さ174g
USB-C出力5V-3A / 9V-2A、12V/1.5A
最大出力18W
7色のカラーバリエーションでラインナップされたモバイルバッテリー。神奈川県の海老名にあるオウルテックの関連会社、MOTTERU の製品です。ガジェットは無骨なデザインが多い中、ポップでシンプルなデザインの製品を販売しているのが特徴。パステル系のカラーから、アース系の淡い色も取り揃えています。
こんな雰囲気でカラー展開しています。
日本のメーカーでありきちんと自社に工場を持っているので、僕の中ではかなり信頼度の高いメーカーです。メーカー基準で考えるなら CIO よりおすすめかも。
Anker 622 Magnetic Battery 5000mAh
容量5,000mAh
サイズ約 105 x 67 x 13 mm
重さ140g
USB-C出力5V = 2.4A
最大出力有線 12W / ワイヤレス 7.5W
MagSafe 対応の iPhone ユーザーにおすすめのバッテリー。背面のマグネットで iPhone がぴったりくっついて充電されます。斜めに立つのでスタンドのような使い方もできるアイテム。
容量は 5,000mAh と前述の商品より容量は少ないですが、普段から iPhone の充電用ドックのような使い方をして充電しておけるのがメリット。常に一緒に持ち運べる 140g の軽さは、大きな魅力だと思います。
Anker PowerCore III 5000
容量5,000mAh
サイズ約 103 × 63 × 14 mm
重さ113g
出力5V = 2.4A
MagSafe 対応が不要であれば、こっちがおすすめ。重量はたったの 113g です。スマホを充電し忘れて1回分だけでいいから充電したいときには、これくらい小型のものがあると便利です。カードサイズで厚さは 1.4mm。カバンを問わず携帯しやすいのが大きなメリットです。
この製品は、実物を見ると思った以上に軽くて小さいと感じると思います。
プラグ付きモバイルバッテリーは価格が高いけど便利
充電用にモバイルバッテリーを持ち運ぶ人の中には、充電用アダプターを携帯している人もいます。わざわざ充電用の機器を2つ持ち歩くのは面倒なので、そんな人には電源から直接充電もできる、プラグ付きのモバイルバッテリーを紹介します。
Anker 521 Power Bank PowerCore Fusion
容量5,000mAh
サイズ約 71 × 60 × 31 mm
重さ200g
出力急速充電時 MAX45W / バッテリー駆動時 18W
プラグ内蔵でアダプターとして使用するときは 45W の高出力があり、ノートパソコンも充電が可能です。そして内蔵バッテリーは 5,000mAh あるので、このままモバイルバッテリーとしても利用できます。電源があれば、いつでもバッテリー自体を充電できるのがメリット。
電源に接続しながらスマホを充電することもできます。自身の内蔵バッテリーも同時に充電するため一石二鳥のアイテム。バッテリーの充電を忘れがちの人は、ぜひこちらの製品を使うと良いでしょう。価格が高めなのがデメリットであるものの、トータルで荷物が減るなら「買い」なのは間違いありません。
持ち運びに適したモデルは 200g 以下
モバイルバッテリーは自宅で使うものではないので、カバンに入れて重量が気にならないものを選ぶと良いです。軽さを求めるなら 5,000mAh、そして頻繁にモバイルバッテリーを充電するのが手間であれば 10,000mAh を選ぶのがおすすめです。重量は 200g 前後なので、そこまで重いと感じることはありません。
なお 20,000mAh 近くになると一気に重く感じるようになり、日常的に持ち運ぶには利便性が悪くなります。バッテリー自体の充電にも時間がかかるようになるため、利用目的がはっきりしていなければ、超大容量のモバイルバッテリーはおすすめできません。
【参考】Amazon と楽天のモバイルバッテリー人気ランキング
最後に Amazon と楽天の人気ランキングを載せておくので参考までに。
以上、おすすめモバイルバッテリーの紹介でした。